8.15という日を迎えて
毎年必ずやってくる
「8月15日」
この日に対するイメージは
この2、3年で
大きく変わりつつある。
2、3歳の頃だっただろうか。
テレビで観た
『火垂るの墓』。
ゆるやかな日常の中に
戦争という大きな衝撃が
初めて入った瞬間だった。
正直、当時は内容をよく分かってなかったと思う。
ただ、
止まらない大きな流れの中で
ひしめき合う
1人1人の切実な想い。
それを幼心に強烈に感じ
あまりに苦しくて
わたしの心は涙を流すこともできなかった。
それから
戦争に纏わることは
無意識に避けてきた。
しかし、
今を生きる私を理解しようとするならば
私という人間の変化を求めるならば
日本の歴史を避けては通れない。
73年という年月を経てもなお
8月15日という1点を境に
心の奥深くに封印された
出会わなければならない。
そのことが
今、理解できるようになってきた。
日本の歴史も、世界の歴史も
いろんな角度から
観ることができる。
どれが正しいとか間違っているとか
言い出したらキリがない。
それでも、まずは知らなければならない。
誰かを非難したり
何かを擁護するために
知るのではない。
それが、
今の時代に生まれた
「わたし」たちが
今までとは全く異なる
新しい未来を築くために
必要なことだから。
仕事の後、
三日月が浮かぶ夜空の下
靖國神社へ足を運ぶ。
先人たちが見守ってくれるのを感じながら、
今
この日と出会い直すときがきていると
平成最後の「8.15」を迎えて
思う。